| [KEC]カイシンエレクトロニクスのスタッフに訊く、モノ作りへのこだわり − 高付加価値製品の更なる実現へ向けて・・・。 | ||||
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スタッフ・インタビュー |
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| 「モノ作りはお客様の信頼を得ることから」 第2回ゲスト : カイシンエレクトロニクス株式会社 第3製造部 須坂工場 T.K.さん(39歳) |
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| 今回のゲストは、第1回目のN.M.さんと同じ所属であるT.K.さん。N.M.さんもかなり強くモノ作りへのこだわりを持つ方だったが、その部下だけあってT.K.さんも相当なこだわりを持っていた。両者は年齢も経験も表現の仕方も違う。にも関わらず、芯の部分は同じ考えを持っている----。 今回も、ゲストが熱く語る様子をレポートする。 |
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| お客様の製品が”何なのか”を理解する | ||||
| 前回はN.M.さんにご登場願ったのですが、今回はT.K.さんです。よろしくお願いします。 N.M.さんは映像用の部品を担当されていると伺いましたが、T.K.さんが担当されている製品はまた違うものなんですか。 |
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| T.K. | いえ、同じものです。 恐らくN.M.さんから話があったと思いますが、私たちの職場にあるボンディング・マシンという機械はお客様からお借りしているものなんです。ですからそのお客様の製品だけしか加工ができないんですね。 だからN.M.さんと同じく、大手家電PCメーカーさんの製品です。 |
![]() T.K.さん |
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| 非常に細やかな作業を伴うと聞きましたが・・・。 | ||||
| T.K. | そうですね。テレビやビデオデッキだけではなくて、携帯電話などに使われてもいますから、非常に小さな製品です。ですから作業も非常に細かいですよ。 | |||
| 判りやすくお話いただいていますけれど、実はかなり複雑な製品なのでしょうか? | ||||
| T.K. | そうですね。私も全部を理解しているわけではないのですが、やはりお客様から預かっている材料や機械を使う以上、自分の作っているものがどういう仕組みのもので、どういったものに使われていくのか、ということくらいはある程度理解していないと、お客様に失礼ですから・・・。 | |||
| この製品の組立で、T.K.さんから見て難しい箇所というのはありますか。 | ||||
| T.K. | メインになる、ウェハーとアルミワイヤーのダイボンディング作業です。非常に小さなものですので、かなり高精度な接着位置を要求される部分です。規格に定められている通りの安定した状態を維持し続ける組立強度を確保し、なおかつ接着位置も正確でなくてはならないので、非常に気を使います。 モノ作りに携わっているのですから品質にこだわるのは当然だと思っています。常日頃から、過去に発生した不良原因を考えて、同じ失敗を繰り返さないように心掛けています。それと日々の進捗状況ですね。自分の作業だけでなく、周りの工程の進捗状況も考慮しながら仕事を進めています。 材料、製品、機械設備のことを深く理解することや、ベテラン作業者の作業方法の良い所を参考にして常に作業の見直しや改善をすることも、安定した品質や生産量に結び付いていくと思っています。 幸い、KECには若いんですけれど、様々な技術やノウハウを持っているベテランスタッフが大勢いますので、とても助けていただいていますよ。 |
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| やはり品質ですか。過去の失敗も今に活かすという姿勢が大切なんですね。 | ||||
| N.M. | 品質管理をする上での基本ですからね。 | |||
| "ボンディングをやるならばカイシンエレクトロニクスを措いて他にはない" | ||||
| モノ作りという言葉も出ましたので、モノ作りに対するこだわりがありましたら教えて下さい。 | ||||
| T.K. | やはり、ひとつひとつの出来栄えにバラツキがなく、安定した良い品質の製品を作ること、です。先ほども言いましたが、同じクレームは発生させないように日々心掛けるということです。あとは、生産計画の通りに製品を作り、納期を守ることです。品質と納期というふたつの約束を守ることで、お客様から信頼していただけるのですから、モノ作りの基本と言えます。 品質や納期を守るように常に心掛けることで、機械も大切に扱うことになるし、設備のメンテナンスもきちんとするようになります。製品や機械の構造を熟知することで、材料や消耗品にも気を使えるようになりますし、全体が見えて来ると結果的に自分の安全にもつながります。 お客様の信頼を得るようにすることで、どれも上手くいくと考えています。 |
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| 約束やお客様からの信頼ということは、やはりN.M.さんも言っていました。 | ||||
| T.K. | あ、ヤッパリ(笑)。納期と品質については、N.M.さんはうるさいですからね(笑)。 でも、このこだわりというのは、別に上司であるN.M.さんから押し付けられたものでも、教えていただいたことでもなく、自分の経験として身に付けて来たことなんです。品質管理を学んだこともありますので、そうした知識と自分の経験を合わせて導き出した持論です。 |
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| しかし、結果としては上司であるN.M.さんのおっしゃることと同じになった、という訳ですね。 | ||||
| T.K. | そうですね。お客様の信頼が何よりも最大の自分の評価になりますから。例えばお客様からは"ボンディング作業をやるならばカイシンエレクトロニクスを措いて他にはない"という評価、会社からは"ボンディングをやらせるならばT.K.という人間に任せたい"という評価がいただけるように心掛けた仕事をし続けてきた結果、私もN.M.さんも同じ答えに行き着いた、と言えるのではないでしょうか。 | |||
| 成る程。過去の経験もアプローチも別だけれど、今は共通するもっとも大切な部分に行き着いたということですね。 他にもご自身や職場全体で、QC活動やVE活動に取り組んでいることなどはありますか。 |
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| T.K. | 全社を挙げて行なっている提案活動を重要視しています。 改善提案の年間目標は、ひとりあたり6件以上になっているんですが、全員がこの目標を達成できるようにと思っています。 |
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| 提案に結び付くようにするコツなどはありますか。 | ||||
| T.K. | 職場全体で、材料、製品、機械、工程に詳しくなることがスタートです。そして常に”お客様に喜んでいただけるにはどうするか”というCS意識を持って考えることです。お客様からの信頼につながるような作業を心掛けていれば、自然と問題点や改善点は見えてきます。 例えそれが些細なことだと自分で思ったとしても、実は大きな改善のヒントになったりすることもありますから、職場内のコミュニケーションも大切になってきますね。 |
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| カイシンの製品に、カイシンにしかない付加価値を与えるモノ作り | ||||
| T.K.さんが過去に手掛けた製品で、印象に残っているモノはありますか。 | ||||
| T.K. | カイシンでではないのですが、ヘッド・ジンバル・アッセンブリー(HGA)という、HDD(ハードディスクドライブ)内の超精密部品の組立製造に携わったことですね。現在、HDD(ハードディスクドライブ)の需要は年々拡大してきているのに、こうした部品の製造拠点はほとんどが海外なんです。私もこの部品の組立に関わったことで海外で仕事をするという貴重な経験をすることができました。 | ![]() |
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| MIJ(Made In Japan)を前面に打ち出しているカイシンとしては、KECで製造しているような製品の海外流出というのは極力避けたいところですが・・・。 | ||||
| T.K. | そうですね。ですから、社長が社内報に書かれていたように、製品製造が海外や他社に流出しているということは日本として自社としての付加価値がなくなってしまったということです。これからは、先ほどから言っている”品質と納期を守りお客様から信頼をいただく”という、もはや当たり前のことになった事だけに終始するだけではダメになって来ているんでしょう。 社内報の社長の言葉をそのまま借りてしまうと、社員としての自覚、責任、使命を再認識することと、強烈な情熱と努力をすること。社員全員がそう思って初めて新しい付加価値が生まれると思っています。 でも、結果的にはそうした”カイシンにしかない付加価値を持った製品”というものがお客様に受け入れられ、喜んでいただける最大の要因になっていくのですから、私たちひとりひとりが今以上に適応力や応用力を身に付けて、自分の責務を果たしていくことと、社名の由来ではないですが、日々改めて進んでいくことが、私たちの真の実力をお客様にご理解していただけることにつながると信じて仕事をしています。 海外で仕事ができたことで、こうしたことにも目を向けることができるようになって、世界がとても広がりました。こうした経験を他のスタッフや後輩たちに引き継いでいきたいとも思ってます。 |
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| 過去のミスや現状だけではなく、未来のことも考えて全員が仕事に取り組むことが重要ですね。 では、これから先、取り組んでみたい製品や、取り組んでみたい仕事は何でしょうか。 |
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| T.K. | 部品製造だけではなく、完成品になるまでの仕事をしてみたいですね。やはり自分の作った製品が何に使われて、どんな使われ方をしているのか、気になるじゃないですか(笑)。 カイシングループは全体で多機能情報端末や金融機器などの一貫生産をする力のある会社なんです。実際そうした仕事を経験してノウハウもありますから、そうした仕事も今後増えていけば嬉しいですね。 KECは職場環境もよく働きやすい会社です。社員も大切にしてくれます。過去に学んだ経験や知識がどんどん活かしていける土壌があります。 もっともっと、KECはいい会社なんだってことや、KECの製品は品質もよく納期も守られていることなどを、お客様にご存知いただきたいですね。あ、ホームページで宣伝してもらえればいいのか(笑)。 |
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| (笑)お客様にしっかりお伝えできるよう、頑張ります(笑)。 それでは、最後の質問になります。ご自分に厳しく、過去の教訓を活かす努力をされているT.K.さんですが、今だから話したり笑えたりするような過去のミスはありますか。 |
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| T.K. | 昔、磁気ディスク媒体のコーティング作業をしていたことがあったんですけれど、この作業中、機械に取り付けている塗料のホースが抜けてしまったことがあったんですよ。 お陰でクリーンルームの中で白衣を着て仕事をしていた自分の全身に、この塗料を頭からかぶってしまったことがあったんです。 まるでディズニー映画の「101」に出てきた犬のダルメシアンのような格好になってしまったことがありましたよ。 |
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| クリーンルーム内・・・。 | ||||
| T.K. | 塗料まみれになってしまいましたよ、私の体と同じで。いや、その後で怒られたこと。 自分の姿に笑いを隠しきれない状態で怒られる図。想像してみて下さい。 お陰で、今はホース部分やワイヤー部分の取り付けには慎重になっていますので、ボンディング作業には役立っていますけれど(笑)。 |
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| (笑)意外なつながりでした。オチも付きましたので今回はこの辺で。長々ありがとうございました。 | ||||
| T.K. | こちらこそ。 | |||
| − 2 − (一部敬称略) |
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